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訃報

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佐藤大輔さん52歳=作家

突然の知らせ.ご冥福をお祈りします.「征途」「レッドサンブラッククロス」「侵攻作戦パシフィックストーム」「覇王信長伝」「遙かなる星」「地球連邦の興亡」など,楽しませてもらいました.特に真田忠道はキャラ立ってたなあ.ほとんどを未完のままで旅立たれたのは,らしいっちゃらしいかもしれません.

あと,「HOTD」.

朝鮮半島有事で「在日米軍出撃に日本の了解必要」 安倍首相発言に韓国「根拠ない」と反発

これって,北に対するメッセージでもあるのでは?

「拉致問題への対応如何では,北主導での半島統一は妨げない」と読んだのだが.うがち過ぎかね.

Japan urges airlines to disregard China air zone rules

防空識別圏ってのは勝手に宣言する性質のものだが,それはこんな挑戦を受けるということでもある.おそらく,嘉手納からは米空軍のF-15C,ひょっとすると那覇からは空自のF-15Jが日本側の設定した防空識別圏内の「パトロール」を頻繁に実施する事になっているはず.

レーダーなどの監視体制,遠方までのスクランブルを実施するアラート体制,これらを継続すること,全てが問われる事となる.

当然,こちらも同様の負担は強いられるが,冷戦時代(様々な意味で)今よりはるかに弱体な空自は,強力なソ連相手に防空任務を全うしてきた.

地道な任務だが,補給は怠りなく,可能な限り人的損耗は押さえて頑張っていただきたい.

ザ・コールデスト・ウインター 朝鮮戦争

児島譲の朝鮮戦争あたりは読んだのだが,米国からみて朝鮮戦争とは何だったのか,という問題意識で書かれた本を読みたくて,買ってみた.

著者は,「暴虐なる大日本帝国から解放された朝鮮半島が,さらに共産主義者の侵略に晒されているので,南側の市民を守るための戦争」という見方なのだなと.いろいろ間違えている見方だと思う.あくまで太平洋の安全を確保する,そのための重要拠点である日本列島を守るための縦深(=朝鮮半島)を確保するための戦争,これが朝鮮戦争だ.さしたる資源がない朝鮮半島の,米国にとっての(そして日本にとっての)価値はそれだけ.

# 中国の介入が地続きの満州から行われたことによって,日本帝国が満州を確保しようとした意味も理解できると思うのだが.まあ,ご愁傷様ですな.

ただ,それだけでは戦えないのだろう.だから,「かわいそうな市民を助けに行く正義」を声高に叫ぶ.たとえ,それがファンタジーであったとしても.未だにそのプロパガンダに縛られているのは滑稽だが,自ら蒔いた種なので,最後まで面倒をみていただきたい.

# あと,「マッカーサーの戦争」という見方も出来る.「半島は空軍力だけで防衛できる」という彼の予断から南進が始まり,仁川上陸によって軍人としての最後の名声を得,「中国は介入しない」という予断から泥沼化し,彼が司令官から解任された後はさしたる大規模衝突もなくだらだらと休戦会談が行われ,休戦した(積極的に続けるという闘志を燃やす指揮官がいなくなった).

「ヘリ空母型」海自最大の護衛艦「いずも」進水

ひゅうが」「いせ」に続く,三隻目の「全通甲板をもつヘリコプター搭載護衛艦」.「ひゅうが」「いせ」は,航空戦艦に改装された旧海軍の「伊勢型戦艦」の名前も意識したなかなかしゃれた名前だが,そうきたか.太平洋戦争では前線にはでていないものの,上海事変以降の大陸における海軍関係の作戦は,第三艦隊旗艦「出雲」から指揮されていた.

まあ,鉄からするとブルートレインの名前,の方がなじみ深いか.

一部では,「独島艦」に対する遠回しな当てこすりではないか,との意見もあるが,いずれにせよ三艦すべて「ヤマト」の成立に深い関わりのある旧国名であり,なかなか「わかっている」名前ではなかろうか.すでにいずも型は二番艦も建造が決定しており,こちらがどんな名前になるか,注目.(「ヤマト」と関係が深いといえば,あと,・・・・・けどあの名前はたぶん永久欠番だろうし,ここは「せっつ」か「やましろ」をあげておく)

とはいえ,名前もさることながら,個艦防御兵器はほとんどないといってよいこの艦,「護衛艦」の看板に疑念を抱く向きもあろうが,戦艦,巡洋艦がほぼ絶滅した今,大型の戦闘艦艇は全て「護衛艦(あるいは駆逐艦)」と呼ぶのは適切ではないだろうか.「空母」というと「軍靴の足音が聞こえる」方々への「配慮」にもなるだろうし.

いずれにせよ,せっかくの艦,十二分に活用していただきたい.

仕草を見よ

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ムスダン対応イージス艦配置と2012年展開時の比較


いまいち本気度がわからない北の三代目だが,日米がどんな情報を得ているかは,対弾道ミサイル警戒任務についたイージス艦の配置(仕草)に現れている,ということで,上記リンク.

個人ブログかつ情報の出所不明だが,興味深い.

比較することで
・グアムとハワイに向かう軌道には必ず1隻ずつ張り付いている
こと,
・おそらく東京方向が本命であろうと思っているであろう
ことなどが読み取れるのではないだろうか.

純国産の新型哨戒機「P1」、厚木基地に配備


一年遅れではあるものの,順調といって良いのではないだろうか.その上,初のエンジンまで国産の自衛隊実戦機.(練習機ではT-1A1,T-4,があった)
兄弟機の(XC-2)も若干遅れているものの,コンセプトレベル・技術的レベルでの致命的問題はいまのところないようだし,US-2も輸出の話が出てきたし,と航空分野でもようやく花が開き始めたこともあるし,まずはめでたい.

兵器に限らないが,製品開発は要求元が単一でないと成功しない.製品としてまとめるためには,目的が明確であることが必要だからだ.

これにくらべ,JSF(F35)のぐだぐだっぷりといったら.以前から,戦車の米独共同開発(MBT-70)とか,海空軍の共同開発(F-111)とか,共同開発には良い結果をもたらしたものがないのにもかかわらず,またやってしまった,というやつだ.
最初からスケベ心をだして人の財布を当てにするとろくな事が無い.

今後とも,真面目に地道に進んでいってほしい.

中国海軍:レーダー照射 (毎日新聞)


解説するまでもない話だが,「レーダー照射」って,とんでもない挑発行為なのだ.軍艦が持っているレーダーは大きく分けて,「捜索レーダー」と「射撃レーダー」の2種類である.「捜索レーダー」というのは,どこに何があるか,を発見するために使用するレーダーで,なるべく広範囲を見るために,比較的波長の長い電波(とはいえ,VHFよりは短いはず)を使用する.一方「射撃レーダー」というのは,射撃目標に対して砲撃を行うために必要な,目標までの距離・方位を得るために使用され,波長の短い電波を使用する.
今回の「レーダー照射」とは,この「射撃レーダー」を海自艦艇に当てた,ということで有り,要するに「砲撃の意思を表した」と見なされる.

最近の艦艇は第二次大戦式の「重装甲をまとい,ある程度砲弾が命中する事を許容する」設計ではなく,「砲弾そのものを当てない様に機動力と電子装置,防御装置に力を入れる」設計なので(要するに,一発当たったら戦闘力は失われる),殺気立った海軍ならば,レーダー照射を受けると同時に反撃してもおかしくない.

で,これをどうみるか,だが,共産党中央の意思ではない気がする.要するに,海軍,あるいはその下部組織である艦隊以下のレベルの暴走ではないか.
共産党中央は軍を完全に統制できていないという,かえって危険な兆候な気がする.

何らかの紛争にならざるをえないのかなあ.

純軍事的には,自衛隊の優勢は疑いない.が,今の段階で何らかの紛争ということは,法的整備が出来ていない状態であるから,現場自衛官に余計なプレッシャーを与えることになってしまう.早急にROE(Rule of Engage)などを整えてあげたいが・・・.

F-35国内生産へ?

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F35ステルス戦闘機、日本が共同製造参入へ(YOMIURI ONLINE)


んーと.国内企業が,自衛隊向け機体のライセンス生産を行う,という話にとどまらず,(将来的に)他国向け機体の一部分の生産に参加する,という話ね.
# そのように読んだ.

良い話,というよりも良すぎる話だな.

F-35は,米空軍・米海軍・米海兵隊の3軍と英軍をはじめとする国(いわゆる西側諸国)の要求を満たす3タイプの機体を,開発費を分担して開発中である.そして,各国それぞれ必要な機数を購入することになっている.
当然,生産に自国企業が加わった方が,産業・雇用の面で望ましい.

日本は,F-35開発には参加していない.開発参加国でも参加時期・開発費負担額でランクが有り,ランク上位の国から優先的に機体を受け取ることが出来るスキームになっているはずが,後から機体だけ購入するだけの国に生産参加させるのは,どう考えてももめる話.

とすれば,考えられることは,日本に開発費の負担を求める事で,開発参加国を納得させる動きがある,あるいは最悪のケースとして,F-35が開発参加国の要求にミートしないので,誰もほしくない欠陥機であること.
あくまで憶測だが.

開発費の負担程度ならば,まだ納得いくが,後者であれば,さっさと別機種を選定して手を切ってほしいところ.