災害とFMEA

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やや旧聞だが、首都直下型地震の確率、「4年で50%以下」に修正なんだそうな。

メーカーのエンジニアならば常識だろうが、FMEA(Failure Mode Effects Analysis)を行う場合、影響度と起こりやすさのかけ算で指標を出す。しかしながら、影響度が大(人命が失われる可能性がある)ならば、起こりやすさに関わらず対策しなければならない。

# 設計時に行うFMEAならば、すべてに対して対策済、でなくてはならない。

地震は、影響度は大なのだから、確率にかかわらず起きるものとして、対策しなければならない。起こりやすさに関わらず。なので、個人の防衛としては地震の備えは怠ってはならない。

とはいえ、大人の事情(=お金)で、公的な対策の優先度づけは必須なので、その場合にこういった指標が利用されるのは仕方がない。

地震学者には怒られるかもしれないが、未だに地震のメカニズムが完全に解明されているわけではないと思っている。なので、数字に不確定さが含まれるのは当然で、その上で、現在の知見から10%程度のざっくりした確率を出しているのはアカデミックの誠実さ。

ってなぐらいの話だと思うが。文系の多いマスメディア(って言っちゃいけないが)は、数字に踊らされすぎ。


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