2013年3月アーカイブ

独自開発と国際共同開発

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純国産の新型哨戒機「P1」、厚木基地に配備


一年遅れではあるものの,順調といって良いのではないだろうか.その上,初のエンジンまで国産の自衛隊実戦機.(練習機ではT-1A1,T-4,があった)
兄弟機の(XC-2)も若干遅れているものの,コンセプトレベル・技術的レベルでの致命的問題はいまのところないようだし,US-2も輸出の話が出てきたし,と航空分野でもようやく花が開き始めたこともあるし,まずはめでたい.

兵器に限らないが,製品開発は要求元が単一でないと成功しない.製品としてまとめるためには,目的が明確であることが必要だからだ.

これにくらべ,JSF(F35)のぐだぐだっぷりといったら.以前から,戦車の米独共同開発(MBT-70)とか,海空軍の共同開発(F-111)とか,共同開発には良い結果をもたらしたものがないのにもかかわらず,またやってしまった,というやつだ.
最初からスケベ心をだして人の財布を当てにするとろくな事が無い.

今後とも,真面目に地道に進んでいってほしい.

自称「アジアのバランサー」

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中国に立ち向かう日本、つき従う韓国 (Amazon.com)

東アジアの歴史とは,ユーラシアの長江・黄河流域を支配する勢力の栄枯盛衰と,それによる周辺への影響,ということになるであろう.

幕末-明治維新に限っても,アヘン戦争での清の敗北の余波,という見方である.(太平洋の対岸の国がちょっかいをだした,という影響は当然ある.)

明治以降,日本は,英米露清(+仏独)とのパワーゲームを戦っていた.1945年,結局ゲームに負けた日本は,そこから降り,米がソ(と中)との東アジアパワーゲームをプレイしていた.日本はともかく,米は明確に,マラッカ海峡-南シナ海-東シナ海-日本海の海洋通商路を自国の管理下に置くことが,ゲームの目的であると認識していたし,その目的のために様々な手段を用いた.

かつては,大陸の勢力も,それで満足していた.海上通商路に手を伸ばす余力が無かったからである.

いまや,米国にかつての圧倒的パワーは無いように見え,また,中国が世界第二位の経済力を持った今,この海上通商路を巡る争いが東アジアの課題となっている.

そうした中で,自称「アジアのバランサー」韓国がどういった考えをもち,どのようにこの状況に対応しようとしているのか,を主題としたのが本書である.
この中で述べられている「中韓連携」とそのバランスとして「北朝鮮-米(+日)」の連合が成立する可能性などは,(以前の私ならばあり得ないと思っただろうが)おもしろい指摘だと思うし,あり得ない話ではないと感じる.

いずれにせよ,長期的にみて米国は太平洋の対岸に帰っていく,帰らざるを得ないのではないだろうか.そうなったときに,どう大陸と向き合うのか,今から日本人一人一人が考えておくべきだろう.その点は,(あえてそうしたのだと思うが)著者は明確な主張をしていないが,「先に向き合わなければならない国(韓国)の選択をじっくり研究しながら,日本の対応を考えるべきだろう」という主張には同意する.そういった意味で,一読を勧める.


・・・が,それほど理性的・冷静な考慮が出来る人たちとも思えんし,防衛ラインを対馬海峡に引いて,日本は日本の道を行くしかない,というのが結論になりそうだが.どう考えても,「戦争やるやる詐欺」の南北対立にしか見えないし.

リアル書店の利点

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普段ろくな書店がない地域(最も近い「そこそこまともな書店」は車で約40分)にいるため,書籍はもっぱらAmazonに頼っている.


ロングテールな書籍(に限らず,PCパーツから趣味物品まで)を扱っているため大変重宝なのだが,いかんせん,内容を確認する事が出来ないことと,ほぼ,関連検索で引っかかるものしか目に入らない,というのが難点.まあ,当たり前だが.

なので,機会があれば書店をのぞくことにしている.よさげな本があれば,相当(物理的・金額的に)大きな本でない限り,即購入.

これを改善する手段を提案できれば,Amazonを超えるオンラインShopが出来る(か,そのアイデアをAmazonに高値で売り飛ばして悠々自適の生活を手に入れることが出来る)のだろうが.

そんなもんが思いつけていたら,こんな商売はやっていないか.

カメラ本体更新計画

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2005年に購入したNikon D70sを使い続けているが,610万画素というのは,最近のケータイのカメラにも劣る.まあ,カメラの性能は画素数ではないし,撮影者の腕が悪く実力を発揮させていないのは重々承知なので,そこに文句を言うつもりはないのだが.とはいえ,久々にカメラ関連を調べると,Nikonのデジタル一眼レフカメララインナップがすごいことに.

銀塩フィルム写真と比較して,ディジタル写真の革新性というのは,伝送が容易であること,そしてメタデータが付加出来ること,にあると思う.

そういった意味で,前々からGPS受信器を接続できる本体に買い換えたいとは思っていた.実は,内蔵する本体を待っていたのだが,よくよく考えてみたら,GPS受信器は性能が千差万別であり,外付け可能な方が賢い.純正のGPS受信器は当然あるし,Nikonデジ一に非純正GPS受信器を接続する,というのはいろいろな方チャレンジしているようで,情報も豊富.

これは,久々に大物購入計画発動か.

と思っていたら,D7100発表.またまた,選択肢が増えてしまった.