2012年4月アーカイブ

演習の意義

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中ロ海軍の合同演習、黄海で始まる

こんなことを言うと被災地に怒られそうだが、自衛隊による10万人規模の災害派遣は、防衛関係者より注目されていた。弾こそ飛んでこないが、インフラが壊滅した中で、ロジスティックを確保しながら任務を遂行するということは、ほぼ実戦に等しいと見られている。

結果として、(他国にちょっかい出しなれている米軍はともかく)自衛隊の作戦能力は高く評価された、と思っている。
# 余談だが、太平洋の戦いにおいて、曲がりなりにも珊瑚海からアッツ島、ビルマ(ミャンマー)まで手を広げることができた日本帝国軍は
# そこそこのロジスティック能力があった、と見て良いのではないのだろうか(相手が悪かった、というか、米軍のあれだけのロジステック能力は
# どの国も追随できなかったし、現在でもできていない)。

これも立派な抑止力の一つである。

さて、今回の演習だが、近年空母を備えた海軍の整備に力を入れている中ロの意思表示である。

今のところ、
メイン: 米海軍第七艦隊
サブ・サポート: 海上自衛隊
の体制で極東の海洋交通路(=海上権益)を守る日米だが、報道されているような中ロ海軍の増強が続けば、第七艦隊だけでは対抗できなくなるのは明白。

そのとき、どうしなければならないか、また、どんなことを求められるか、
# 自分の近所の話なのだから、求められてから慌てるのは見苦しいし、
# 日本人は極端から極端に走るので。
選択肢は限られており、また、特に法的整備などは今から議論する必要がある。

まあ、恥ずかしげも無く「非武装中立」を公言する勢力は見る影もない今、冷静に議論すれば、
自ずと適切な対応は出ると思うのだが。


昭和陸軍と人事

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昭和陸軍,といってすっと理解できる人がどれほどいるかはわからないが,「皇道派」と「統制派」の対立があった時代の歴史を調べている.お題目に掲げているのは天皇親政だとか昭和維新の達成だとか,きれい事なのだが,そもそもの出発点は人事の不満だった.

東京裁判でも問題となった「バーデン・バーデンの密約」とは,結局,薩長閥(というか,山縣有朋率いる長州閥)から陸軍人事の主導権を奪う,にすぎなかった.

すぎなかった,と言えるのは遠く隔たった我々だからで,彼らにとっては(特に陸大をでた「エリート」にとっては)大佐で予備役なのか,大将までなれるのかは大きなことだった.

余談だが,東条英機がこれらの運動に参加したのは,陸大一期主席でも大将になれなかった父親(英教)の恨みを晴らすためだった,らしいが,彼の父が大将になれなかったのは,どうも実戦(日露戦争)での戦績が芳しくなかったためというのが実情らしく,だとすると,彼の人生は,そもそも勘違いから出発していた.その彼が開戦時の首相であったことは,日本にとっても,そして彼にとっても,不幸なことであった.

閑話休題.

彼らの改革(人事権の奪取)は成功するのだが,その結果は,適材適所と信賞必罰を全く欠いた,欠陥だらけの人事(この人とかこの人とかこの人とかこの人とかこの人とか)となったことは承知の通り(これは,東条に人を見る目がなかったこともあるのだが).

何を言いたいかというと,組織の存在意義を忘れた運動は,結局害悪にしかならない.

埼京線新型車導入

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埼京線・横浜線に233系導入

ようやく,埼京線も中古車じゃなくなるのね.埼京線は103系->205系とも中古車で,それから20年経って,ようやく主要路線の一部に位置づけられたということかと.


サーバ移行(済み)

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立ち上げ時から使っているさくらのVPSがリニューアルとかで、現在のプランと同額でメモリ倍、ディスク容量5倍となる新プランができた。現在利用中の利用者に対して、移行キャンペーンとかでさしたるペナルティなしに移行可能なので、移行した。

最初の立ち上げ同様こちらのページを参考に、システムを立ち上げ。ディスクデバイスがvirtio利用したものに変更となったため、kernelのconfigを修正の上(これに気づくまで、何度かやり直した)、無事起動成功。

その後は、稼働中サーバの設定をコピーして、必要なライブラリなどをインストール。

現在は、移行後のサーバが何事もなかったように稼働している。

最近のTeX

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いつもお世話になっているTeX Wikiより、

pTeX 系列の最近の状況について(pdf)

最近、TeX環境を再構築するに当たって、これまで使わせていただいていた、角藤さん作成のW32TeXからTeX Liveへと移行した。何も考えなくともdvioutまでインストールしてくれるので非常に楽なのだが、(p)TeXの開発状況が良くつかめずもやもや感があった。上記資料を拝見して、ようやく状況理解。

とりあえず、信学会のスタイルは問題なく使えているようなので、今後もTeX Liveで行こうと思う。

ただ、ネットインストール、職場のプロキシが邪魔しているようで、できない。

何とかならんかなあ。

北へ(まとめ)

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この記事を読む人は列車番号だけでどういう経路かわかるだろうし、ということで、あえて、駅・路線は明示しなかった。

が、一応公開。
3/30 塘路-(釧網本線)-網走-(石北本線)-遠軽-(石北本線)-新旭川-(宗谷本線)-旭川
3/31 旭川-(宗谷本線)-稚内-(宗谷本線)-旭川
4/1 旭川-(函館本線)-滝川-(根室本線)-釧路-(根室本線)-東釧路-(釧網本線)-塘路

で、今回の経路、ここから分岐していた路線(=廃線)と分岐駅は以下の通り。(抜け漏れあるかもしれないが)経路に沿い、駅基準で書いているので、路線は重複している。
標茶(釧網本線) : 標津線
知床斜里(釧網本線) : 根北線
網走(石北本線) : 湧網線
美幌(石北本線) : 相生線
北見(石北本線) : 池北線
遠軽(石北本線) : 名寄本線
名寄(宗谷本線) : 深名線・名寄本線
美深(宗谷本線) : 美幸線
音威子府(宗谷本線) : 天北線
幌延(宗谷本線) : 羽幌線
南稚内(宗谷本線) : 天北線
深川(函館本線) : 深名線
帯広(根室本線) : 広尾線・士幌線
池田(根室本線) : 池北線
白糠(根室本線) : 白糠線
これだけの路線が消えている。さらに、これらの路線から分岐していた興浜北線・興浜南線など、もはやすべての駅が消えている路線もある。

何のかんの言っても、利用する人がいなくなれば、このような結果になるのは道理。

人口が減少するということは、こういうことなのだな、と改めて感じさせられた。

北へ(3)

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本日は、帰路。乗車時刻がゆっくりのため、宿の朝食を食い、出発。
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この駅と札幌駅との間は特急列車が高頻度運転されており、国鉄時代から、在来線の表定速度記録のタイトルホルダーだったりする。まさにJR北海道の顔である。そのかわり、普通列車の運転が極端に少ない。昔機関区が設置されていた駅からは、多数運転されている。

_DSC7976.JPG
この駅、最近高架化され、ホーム全面に屋根がかかっているのだが、列車から落ちる雪が氷となってこんな状況に。さすが、豪雪地帯である。

2156M。狙い通りの711系。実は、乗ったことなかった。
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きわめて独特の乗り心地。加速はゆっくりだが、ノッチ切り替えショックがほとんど無い。
ここから約50kmの乗車だが、駅は7駅しかない。軌道状態もきわめて良好。
少々脱線するが、いわゆる花咲線も最近乗車した。軌道中心が蛇行するなど、軌道状態が良くなく、路線に愛称がつけられていることといい、貨物・優等列車が運行されていないことといい、JR北海道はこの区間の廃止を計画しているのでは、と勘ぐってしまうほどだった。今回の旅で乗車した路線は、そこまでひどい状態ではなかったため、まだしっかりと維持していく意思は感じられた。

さて、2429D乗車。これは、下の写真がすべて。始発時は単行。
_DSC7981.JPG
定刻に発車。
某ドラマで有名な駅にて、1両増結。
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高倉健主演の某映画のロケ地となった駅を過ぎ、最近事故続きの路線とトンネル内信号所にて合流する。その際は、トンネル進入前に信号が設置してあり、いったん停止後、汽笛を鳴らして進入。
この区間は、労働争議に絡んだ脱線事故が発生するなど、難所だったが、このトンネルの開通・無煙化により緩和している。それでも、道東-道央の連絡路のネックには変わりない。

トンネルを抜けた後、大きく蛇行して峠を下り、駅に到着。ここでも駅そば。停車時間5分と短いため、持ち込み容器にて購入。北海道では、なぜかこの「どん兵衛」の上に乗っかるような、「天ぷら」がどこの食品売り場でも売っており、駅そばでも「天そば」では定番である。首都圏の「天そば」の感覚で頼むと、少々驚くと思う。
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その後は、ひたすら十勝平野を東進し、
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信号場にてDF200を待避し、秘境駅の一つに挙げられることもある
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この駅で、
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4012Dの待避・交換を行い、定刻に終着駅に到着。

このあと、初日に乗車した駅まで向かって、ようやく帰宅。

文庫本は何冊か持って行ったが、ほとんど読まず、ぼーっと景色が流れるのを見るという贅沢な休暇を楽しむことができた。また、沿線の風景から、考えさせられることもいろいろあった。

さて、この後は、まとめ。