演習の意義

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中ロ海軍の合同演習、黄海で始まる

こんなことを言うと被災地に怒られそうだが、自衛隊による10万人規模の災害派遣は、防衛関係者より注目されていた。弾こそ飛んでこないが、インフラが壊滅した中で、ロジスティックを確保しながら任務を遂行するということは、ほぼ実戦に等しいと見られている。

結果として、(他国にちょっかい出しなれている米軍はともかく)自衛隊の作戦能力は高く評価された、と思っている。
# 余談だが、太平洋の戦いにおいて、曲がりなりにも珊瑚海からアッツ島、ビルマ(ミャンマー)まで手を広げることができた日本帝国軍は
# そこそこのロジスティック能力があった、と見て良いのではないのだろうか(相手が悪かった、というか、米軍のあれだけのロジステック能力は
# どの国も追随できなかったし、現在でもできていない)。

これも立派な抑止力の一つである。

さて、今回の演習だが、近年空母を備えた海軍の整備に力を入れている中ロの意思表示である。

今のところ、
メイン: 米海軍第七艦隊
サブ・サポート: 海上自衛隊
の体制で極東の海洋交通路(=海上権益)を守る日米だが、報道されているような中ロ海軍の増強が続けば、第七艦隊だけでは対抗できなくなるのは明白。

そのとき、どうしなければならないか、また、どんなことを求められるか、
# 自分の近所の話なのだから、求められてから慌てるのは見苦しいし、
# 日本人は極端から極端に走るので。
選択肢は限られており、また、特に法的整備などは今から議論する必要がある。

まあ、恥ずかしげも無く「非武装中立」を公言する勢力は見る影もない今、冷静に議論すれば、
自ずと適切な対応は出ると思うのだが。


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