かけ算は可換ですよ。

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Ueda1112さんのtweetより。
6×8は正解でも8×6はバッテン?あるいは算数のガラパゴス性について。
自分も小学校時代に言われた経験あり。

親が数学屋さんだったので、「どうよ」聞いたら、「あんたが正しい」。
「アホは相手にするな。けど、面子はつぶすな」とのこと。
# ひどい親だ。
「行列のかけ算などは可換じゃないから、いまから癖をつけるべき」という配慮かもしれないが、
自分の乏しい経験では、それが生きている学生なんぞ見たことねえ。
# そこまで「配慮」すんなら、「実数のかけ算は可換。けど、そうじゃないのも将来学ぶので、そのとき注意せよ」だな。

「一人あたり6個づつ、8人に配る。みかんは何個必要ですか。」
だと6×8=48個が正解なんだろうな。
みかんを48個持ってきて、一人に6個配るのを8人に対して行う、からなんだろう。

けれども、みかんを1人に1個づつ8人に配るのを6回繰り返す、なら、
8×6=48個じゃないか。

少し話は変わるが、ブログ主の娘さんの「ずつ」がないと数の単位を答えられない、というのは、
将来大きな問題になるのではないか?
その前に、何を求めているのか、意味を考えさせるべきじゃないか。

もう少し大きくなると「移項の意味」とか、「-1×(-1)はなぜ1か」とか、算数の躓きの石がいろいろ出てくる。
が、小学校の先生に、数学的に正しい理解の上で算数を教えることを期待するのは、高望みか。

似たような例で、単位の「次元」が合っていないのに、全く気にしていない学生が多すぎる。
# 電流を問うているのに、電圧の次元で回答したり、とか。
# つまり、i[A]= e[V]×(無次元量)と何の疑問もなく書いてたりする。

仕方がないので、SI単位系の説明と、次元が合わせることの意味を講義する羽目に。
# 誰も教えなかったのかよ。

まあ、自分でできる範囲でやるしかないですな。


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