無線ネットワークを"飛躍的に"高速化?

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たまには,仕事関係の話題を.
Modeling Network Coded TCP(pdf)という論文が発表された.

どうも,(ちゃんと読んでない・・・申し訳ない)データをパケットにする時に誤り回復符号みたいな効果があるようにすることで,パケットロスによる再送を減らす,という部分が肝のようだ.パケットロスを減らす事で,NAK->再送と,それにかかる時間(RTT)分の効率が向上するのは確か.で,誤り回復のためのデータ増加のデメリットよりも,パケットロスを減少させるメリットの方が大きい,というシミュレーションの結果を載せているようだ.
# つーか,TCP/NCとはなんぞや?

んーと,TCPは有線のパケットロスの少ないネットワークを念頭に設計されているので,そういった意味では改善の余地有り.けれども,これを利用したからといって,物理層の最大スループットを超えることができるはずもなく,また,再送が多い状態とは,どのみち電波状況のよろしくない,あるいは,大量のユーザが集中している場合なので,正直,想定した「おいしい」状況が実際に起きるか,はなはだ疑問.明らかに,最大スループットは低下するし.


という印象.何度も言うが,真面目に読んでいないので,何か,すごい技術なのかもしれないが.

学生にでも読ませてみようか.つっても,彼らエキサイト翻訳で訳させてそのまま提出してきやがるからなあ.

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